会長挨拶


第22回日本臨床医学リスクマネジメント学会・学術集会 会長
清水 敬樹(東京都立病院機構東京都立多摩総合医療センター 救命救急センター長)

  22回日本臨床医学リスクマネジメント学会の会長を仰せつかいました、東京都立多摩総合医療センター 救命救急センター/ECMOセンターの清水敬樹でございます。
 
22回目を迎えました伝統のある本学術集会でしたが、昨今のコロナ禍の影響もあり、昨年は完全Web開催となり、今回は久しぶりに完全現地参加型での開催を予定しております。そのため、学術集会のテーマを「再集合」とさせて頂きました。皆様もweb形式の学術集会にも慣れてきて、そのメリットも感じながらもやはり現地で実際に顔を合わせながら議論することもまた素晴らしいと考えています。

 
近年、医療安全という分野は非常に注目されており、重要な位置づけとなっております。今年度から始まる働き方改革に伴い、現場での医療安全も懸念事項が多く存在しております。

 
今回は主管が我々多摩総合ということもあり、シンポジウムとしては多摩総合医療センターの代名詞と言えるECMO診療に関するものを設定させて頂きました。ECMOは非常に危険を伴う医療行為であり、常に高いリスクを背負いながらの集中治療医学でございます。また、救急救命士に関するシンポジウムも予定しており、救急隊員の参加も組み込む予定でございます。

 
さらにはこのIT時代において、院内では非常に多くの患者様のデータがございます。カルテ、写真なども含めてこの膨大なデータをどのように安全に管理し得るかというテーマや、直近の医師会の先生方を交えての地域の病診連携に関するシンポジウムを予定しております。

 
特別講演としては、大手航空会社でのリスクマネジメントに関するノウハウのご講演と、駅伝のチーム戦略(これもリスクマネジメントの範疇と考えておりますが)を駅伝指導者の先生にご講演を依頼予定となっております。一般演題も例年通りに募集しますので、是非多数の演題登録をお待ちしております。

 
東京都の西部、ある意味田舎に近い多摩地区での開催ではございますが、全国からの参加をお待ちしております。